ロバート・フランク写真集

本の内容

写真史で外せない一冊!

写真家のロバート・フランクは、
カメラ機材と真新しいフィルムを携え、

グッゲンハイム財団の
奨学金を受けて

1955年から56年にかけて
アメリカ中を駆け巡った。

この撮影紀行から
持ち帰った写真の数々は、

当時のアメリカを忠実に描写し、
その後、辿ることになる道を
暗示している。

ネバダ州リーノでは、
市庁舎でカップルに出会って
将来に希望を抱き、

薄汚れた屋根を見下ろして
現在に失望する。

混沌とした人種間の
緊張状態の中にも
魅惑的な美しさを見出し、

そして恐らく旅路に
あったことが理由であろう、

アメリカ人の車への愛着には
特に共感を示している。

そのことは、葬式に
参列する人たちが

光り輝くセダンに
もたれかかっている写真、

停めた車の前に敷いた
ビーチブランケットの上で

恋人たちがキスを
交わしている写真、

あるいはドライブインシアターで
少年たちが後部座席に腰掛けている
写真などに現れている。

また、シートを掛けられた
スポーツカーが、

カリフォルニアの2本の
パームツリーに
囲まれている写真や、

アリゾナで起こった交通事故で、
犠牲者に毛布が掛けられている
写真にも見て取れる。

状態について

新品

ハードカバー: 180ページ
洋書のサイズ: 18.8cm x 21.6cm x 2.0cm
型番 M01